・環境に配慮する……エコロジー、オーガニック
・健康と環境に配慮し、持続可能なライフスタイル…… ロハス(lifestyles of health and sustainability)
・途上国でつくられた製品を 適正な価格で継続的な取引をする貿易……フェアトレード

 これらもすべてエシカルといえます。

「エシカル(ethical)」は直訳すれば、「道徳、倫理上の」というような意味。エシカル・ファッションとはその言葉の通り、良識にかなって生産、流通されているファッションを指します。具体的には環境に負担をかけないオーガニック素材や自然素材、リサイクル素材などを使用する事や、正しい労働条件で公正な賃金を支払うフェアトレードであったり、地産地消、長く使えるもの、地域の伝統技術・製法を継承しながら作られる製品などがあります。


 そんなエシカルという概念は、ファッションに限らず、娯楽・美容・食事・建築・教育・街づくりなど様々な分野にもあてはまります。
 
 エシカルは、地球・自然・環境との調和・融合・共生という、生き方や暮らし方全般を対象とする価値観であり、美意識です。自分の心や身体によい持続可能な生活をするロハス(lifestyles of health and sustainability)、人間中心の環境保全のエコ(ecology)からもう一歩踏み込んで、自分の事だけでなく、自分以外の人や社会、自然や生きものなどを思いやり、支え合い、つながりを尊重するライフスタイルです。
 
 
「フェアトレード」とは
もともと貿易とは、お互いに持っていないものを融通し合うものですが、いつしか強い人が弱い人のものを搾取するという形が生まれてしまいました。

 これを是正しようというのがフェアトレードです。至極普通の事ですが、途上国などの生産者にとっても公平な条件での貿易を継続的に行い、経済的な自立を支援することで、児童労働・貧困問題の解決や、文化・伝統・環境を守ろうという国際貿易です。 
 いわゆるチャリティーとイコールではなく、ボランティア活動や募金で集めた現金を渡すのではなく、仕事を通じて、お互い対等に取引をし、賃金や技術指導などの側面からサポートするアプローチです。

 フェアトレードの商品を購入することは、発展途上国で暮らす人たちの働く機会や、安定した収入につながるので、消費者は買い物を通じて遠い国・地域に社会貢献できる満足感が得られる点で自分自身も使って心地よいものがあると思います。

 ものすごく安い外国製品が、企業努力もあるにせよ、なぜそんなに安いか一度背景を考えてみる事も必要かもしれません。


 

 エシカルファッションもフェアトレード商品もオーガニック製品も見た目にはない別の価値を持ちます。

「安ければそれでいい、生産者や地球、自分の次の世代、また次の世代はどうなっても構わない」というひとりよがりな態度の対極にエシカルファッションやフェアトレード商品、オーガニック製品は位置します。モラルなき利益追求にもブレーキを掛ける事ができます。同時に、誰かの役に立っているという自負やプライドをまとわせてくれます。善意を持っていても、寄付やボランティアには腰が引ける人でも、普段の買い物という形であれば、気負わずに参加しやすいと思います。

 たとえばオーガニックの食品や服が高いのは、環境に負担をかけずに作ろうとすると時間と手間のコストがかかるからです。 
 じゃあ反対に、なぜこんなに安い服があるのか、と考えてみると、安く早く大量に作るために農薬や化学染料をガンガンに使っているかもしれないし、激安の賃金で長時間働いてもらっているのかも知れません。 

 

 普段、何かを買っていてもそういった想像力は働きにくいけど「エシカル」「フェアトレード」「オーガニック」というコンセプトがあることで、視野が広がるきっかけになるんじゃないかと思います。

 ただ、あまり我慢して「人のため自然のため…」と頑張っても長続きしないし、自分自身がハッピーになれません。まずは生活の中に少しだけでも無理のない程度取り入れて、自分がいい物と思えて、ちょっと高いかもしれないけど、自分も買い物を楽しむなら、環境に良くて、作っている人も幸せだったらいいなと単純に思える物を選んでいければと思います。